冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



それでも、最近の凪くんはちょっとおかしい。



「ってことでいい?」


「……え?」


松嶋さんの嬉しそうな声が頭に響いて現実に引き戻された。

何も聞いてなかった……。


「ごめんね、もう1回聞いてもいい?」


「だからぁ、凪くんと環が上手くいくように協力してってこと!」


松島さんの隣にいるおだんごの子がイラついたように言う。


「な、なんで私なの?」


「この前凪くんが中村さんと家が近いって言ってたからー」

「なにかしら協力してくれるかなーって」


ああ、そーゆーことか。

やっぱり松嶋さんは凪くんのことが好きなんだ。


納得できるような、できないような。なんとも言えない感情が自分の中を下っていく。

「ちょっと!声が大きいよ〜」

頬を赤らめながら言う松嶋さん。

女の私でもドキッとしちゃうくらい可愛らしい。


「あ、えと……」