冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




……さすがに起きたか。

結構な音したしな。


「……おはよ」

落ちた品物を拾いながら目を合わせずに言う。


「ふふ、それ私が買ってきたやつじゃん。あ、そうだ!その中にね、凪くんに買ってきた金平糖あるんだよー」


寝起きだからか喋り方がふわふわしている。


いつもの一葉とは違って数段幼く見えた。


「そうなんだ。ありがと」


するりと簡単に自分からのお礼の言葉が出てきた。


……どーせ寝起きだからおぼえてないんだろうけど。


にっこりと笑ってからまたすぅすぅと寝てしまった一葉。


首、しっろ。


うわ、ダメだ。手、出しそう。


視線を手元の金平糖に逸らした。


……ちょーどいいとこにあんじゃん。