冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



しゃがみこんだ凪くん。ええ!おんぶされる、ってこと……!?


ハードルが、高すぎるっ……!


「ね、早く。この体制疲れる」


「う、はい」

どうもこの瞳に見つめられると簡単に言うことを聞いてしまう。


ダイエットしとけばよかった……。

大人しく広い背中に乗ると、太ももに凪くんの手の感触がした。


さっきの男たちには触れられてとても怖かったのに、凪くんはなぜか安心する。

「一葉の太もも柔らかい」

「太ってるってこと……?」


「んー、俺はこれくらいが好き」


「っほんと!?」


「うん」


好きだって言ってくれて、嬉しい。



てっきり凪くんは松嶋さんみたいなスラリとした美脚が好きなんだとばかり思っていたから。