冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



男たちが離れて縮み込む。ダラダラと冷や汗をかいていて、さっき私にしてきた態度とは大違い。



1人の男がバッと逃げ出した。でもそれも想定してました、というように凪くんの長い足が男の腹を捉える。


「げうっ……!」


壁にのめりこむようにして倒れた男。気を失ったのか、少しも動いてない。


「ひぃ……!」



それを見て怖気ついたのであろうもう1人の男。


「お前もああなりたくなかったらこいつを連れて早く散れ」


「は、はひっ……!」


なんとも情けない返事をして、気を失った男を連れて男は逃げていった。

恐怖の現況がどこかへ行ったことに安心してか、へたりと座り込んでしまう。