冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



「数少ない不良じゃない人だから親近感わく〜!しかも長久手財閥の御曹司なんだよ!」


キャー!と顔を赤く染める女の子たち。

へぇ。御曹司なんだ。

……私はあの凪くんの危険さも好きなんだけどなぁ。


いやいやいや、ここまで凪くんを持ってくるとか。私、どんだけ重症なの……。


凪くんから抜け出せない自分に笑いすら出てくる。ちょろすぎだよ、私。


「はい!じゃあ今日はまず文化祭での役割分担をして終わりです!」


先生が手を叩いて役割を黒板に書いていく。


……うーん。テスト勉強したいから、そこまで忙しくなさそうなやつがいいなぁ。


そう思って黒板をじっくり見てると、左に「小道具作り」の文字。


小道具作り、かぁ。


私は家庭科とかは苦手な方じゃないし、これなら足を引っ張らないかも……!