冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



……圧倒的って酷くない?ワガママは認めるけどさ。


あっけなく言った凪くん。全く悪びれてない。この温度差の違いはなんなのかと心が冷えきっていく音がして。

「凪くん、明日から私と学校行こう」

「は?お前朝弱いじゃん」

「弱くないもん!」


「弱いって。この前遅刻して先生に怒られてたじゃん」


「今、弱くなくなったの!だから凪くんも待っててね!」

「絶対俺がお前起こす未来しか見えないからやだ」

「……松嶋さん、可愛かった?」

「あー、めんどくさ。はいはい」

私の嫉妬がめんどくさいと知ってるから、折れてくれた凪くん。だから今日はいつもより早く目覚ましを設定して(無許可)朝、頑張って起きた、のに、