冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



ダボッとしてるから、少しずらせばキャミの紐が見えそう。変な声って、さっき怖かった声を抑えようとしてたとき、だよね。



ピ……。と、音がして映画が止められる。



「え?凪くん、どうして止めて、」


「んー、今は映画よりお前」


「……え?」


突然噛みつくようなキスをされる。狼みたいな激しいキス。



離れては近づいて、近づいては離れてを繰り返す熱の合間に息をすることができない。



「やぁ、凪くん、激し……」



気持ちいいのと、苦しいのが混ざってじわりと涙が出てくる。


「っ、お前さ、そーゆーのが煽ってるってわかんない?」


もっともっと激しくなって、気持ちよさも苦しさも増した。


体の奥の方が熱を持ってくらくらする。合間に、凪くんがぼそっと呟いた。