「……ねぇ凪くん」
「なに」
「今日遊んだのって、松嶋さん?」
「そーだよ」
「っ、凪くん、理科室でもなんか、仲良かっ……」
「2人じゃないから。クラスのやつらもいたし。そーゆーのめんどくさいし、うざい」
「うざい」なんてひどい言葉。それでも、2人で遊んだんじゃないってことに安心してる自分がいる。でも、「2人じゃない」からいい。っていうのはなんか納得がいかなくて。
それでも凪くんの黒い瞳に逆らうほどの勇気が私にはなかった。
しばらくすると、ホラー映画では当たり前の怖いシーンが始まった。さっき言った通り、耳を塞いで目もつぶろうとしたけど、凪くんに子供っぽいって思われたくないし、凪くんの好きなものは私も好きでいたいから、頑張って目を開ける。



