冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ


彼女の特権だもんって、ちょっとだけ優越感に浸れる。


2度見してもやっぱりかっこいい。水に濡れてる姿が、今はなんか色っぽいし。水も滴るいい男ってことわざあったよね。それにピッタリ。



「……何見てんの」


「っ、なんもないよ!ぼーっとしてたの!」


凪くんのことをずっと見てたことに気づいて顔の前で手を振る。うわぁ、恥ずかしい……。


「DVD」


「え?」


「DVDなに借りてきたんだよ」


「ふふ。ジャジャーン!凪くんが前に面白そうって言ってたゾンビ島(4)でーす!」


「……」


わざわざ効果音までつけたのに無反応な凪くん。お、温度が違いすぎる……。


「お前さ、怖いの見れんの?」


「あ、えっと、目をつぶって耳を塞げば見れ、ます」