冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



「なんでここにいるの?」


「お前がメッセージ送ってきたからなんかあったのかなーって」


「っほんとほんと!?心配してくれたってこと!?」



「うん。だけどそんな元気そーならいーね。バイバイ」



ヒラヒラ手を振って帰っていこうとする凪くん。


……いやいや、来た意味ないじゃん。


「っ、よくない、です」


「は?なにが?」


「……あぅ、その、」


「ん?」


「い、一緒に映画見よう?」


思えば、なぜあのときあんなこと言ったのかが分からない。


とにかく凪くんと離れたくなくて。でも、引き止めておけるものを私はなにも持っていなかいから。凪くんが好きなホラー映画を借りてきたことを思い出した。


私はホラー映画怖いから嫌いだけど、凪くんの好きな物なら喜んで見る、し。