冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



口に出してそう呟くと、余計に辛い。


なにも考えたくなくて、静かに瞼を落とすと、あっという間に眠りの世界へひきずりこまれた。

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「……ずは、」


ぼんやりと遠くから聞こえる声。あれ、今何時なんだろう。もうちょっと寝てたいのに。


「一葉、起きないなら俺帰るけど」


今度は近くではっきりと聞こえたいつも目覚ましにしてる大好きな凪くんの声。


……そうだ、私、7時に凪くんに会いに行きたく、て、


「え!?凪くん?」



「……あ、起きた。あとちょっとで帰れるとこだったのに」

近くに立ってる凪くんの姿を見ると、心臓がバクバクしだす。

ていうか、帰れるってどーゆー意味?

とか疑問に思ったけど、聞き返すほどの心の余裕が私にはなくて。