冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




そんな私が実は彼女っていうのもなんかロマンチックとか思ってたけど、最近思い始めてる。


凪くんは、私のこと好きなのかな?


「じゃあ次、中村さんここ答えて?」


「……え?」


ヤ、ヤバいヤバい!ぼーっとしてた!


黒板に書かれている問題には意味のわからない化学式がずらり。

モル濃度を求めよ、って書いてある。

こ、こんなの分かるわけないっ……!


「あ、はは、はは」


この先生は、当てられた生徒が分からない問題について、めちゃくちゃ長々と解説する。


この問題はそこまで難しくないっぽいし、みんなに迷惑はかけられない。笑って誤魔化そうとするけど時間がない。でも、教室内を見渡すと皆不思議そうに私を見つめてる。


そのとき、凪くんとバチッと目があった。無愛想にノートを私の方へ広げて向けていて。