冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



「今日ポニーテールじゃん!お揃いだね!」


目の前には今日も元気そうな友達の勝村 志穂ちゃん。いつも高い位置でしばってあるポニーテールだから、今日はお揃い。


そのことだけで嬉しくなっちゃうんだから、女の子って単純なものだ。


ドカンと荒々しいカバンを置く音を立てて前の席に着いた志穂ちゃん。


「一葉、今日元気なくない?」


ドキリとした。顔に出てないと思ってたけど、やっぱり出ちゃってたかな。


「……あはは、そうかな」


曖昧にへらっと笑って誤魔化す。

「……なんかあったら相談してね?」


「うん。ありがとう」


志穂ちゃんは私に何かあることを察してくれてるはずだけど、私が話さないからいつも心配そうに声をかけてくれる。