冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



遮断機、降りてくれないかなぁ。電車が3台くらい来てくれれば2分ぐらい立ち止まれるから凪くんとおしゃべりできる。


凪くんの隣に頑張って着いてってるから、歩くスピードは早い。お願いだから電車が来てほしい。


━━━━━そんな願いもむなしく、私たちは踏切を渡ってしまった。




目の前には見慣れた高校が見える。

1歩踏切を出た瞬間、


カンカンカンカン!


踏切の警報がなった。あと10秒だったのに……!10秒時間を稼いどけば、凪くんとあと2分ぐらい話せたのに!


後悔したってもう遅い。隣を歩く凪くんはどこを見てるのか分からない真っ黒な目をしている。


何も映してないようにも見えるし、全てを映してるから真っ黒なのかもしれない。