「ほらきついでしょ。ちょっとこの中入ってな」
がちゃ、と開けられたドア。
え、と言う暇もなく黒羽さんもろとも部屋の中に入る。
直後、
「っ、だからなにしにきたって言ってんだよ!」
がぁん!と誰かの長い足によって目の前でイスが蹴り飛ばされた。
聞いた事のある声だなぁ、と思ったけどただでさえ暗い部屋と、頭の痛さで滲んだ視界では何かも分からなかった。
「だから、一応忠告しにきてやったんだよ。お前らのところを秘密裏に襲う計画を竜北高のやつらがたててるからスパイに気をつけろって」
わざとらしく小指を耳につっこみながら答えたのは近くにいる男の人。
綺麗な青色の瞳をしていて、市内のお金持ち高校の紫堂高校の服装を着ていた。
「ちょっとここにいて、キツかったら座り込んでいいから」
ぼそ、とわたしに耳打ちした黒羽さん。
そのあと、靴を脱いで紫堂高校の制服を着た人のもとへ。



