冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



「ぶっ、」


危ない危ない。

食べていたお肉を吐き出しそうになってしまった。


無理やり飲み込んで水も流し込む。
その間にも耳だけ傾ける、と、


「こんな真ん中で言うわけないから」


「えー!?ってことはいるってこと!?だれ!同クラ?同クラなの!?」


男子だけじゃない。

女子も気づかれないように凪くんの方に耳を傾けてる。


どくどく、と少しの期待で暑くなる体を喉に流し込んだ水で中和した気にする。



「あー……、まあ同クラ」



ごくん、とまた水を勢いよく飲んでしまった。


お、同クラ!?同じクラスって意味だよね!?

凪くんが好きな人同じクラスって言った!


だ、大進歩だ……!

これ、私って思って自惚れてもいいのかな……。

いやいいよね!?うん、付き合ってるんだしいいような気も、



「ねぇ、中村さん」


「ぐっ、えっと……、松嶋さん」