冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




ほどよく焼けて、薄い茶色に色づいているお肉。
照明に反射してすっごくおいしそう……!


おそるおそる箸でとって1口。


っ、おいしい!

口の中でまろやかに溶けていくお肉。
舌触りも柔らくてとても良かった。


「まだまだあるから慌てないで食べなよ」


「志穂ちゃんお母さんみたい……」



トングを片手にクラスのみんなにも焼けたお肉をあげている志穂ちゃん。
漫画とかに出てくるお母さん感が隠しきれてなくてほっこりしてしまう。



「あー!マジで彼女ほしい!」

「いやそれなー!?」


お肉をもそもそと食べていると、クラスの男子が急にそう言って騒ぎ始めた。


彼女、かぁ。

私って凪くんの彼女であってるんだろうけど、凪くん私のこと好きって言ってくれたこと一回も無いし。

いやいやいや、告白受けてくれたんだから好きなはずだと信じたい……、だからこの話には私は無縁……、



「とゆーことでクラス1モテる凪くんに質問でーすっ!今の好きな人はだれですか!?」