冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



……凪くんと話してれば、ストーカーなんて思われないよね。彼女、まではいかないかもしれないけど、妹ぐらいには思ってもらえる、はず。

いやいやそんなに似てないか。やっぱり彼女って思われたい。


「なんで腕絡めてくんの」


「なんとなく、です」

「……暑い」

「さっき寒いからブレザーにしたって言ったじゃん!」

「珍しく今日は話しかけてこないって思ったのに」


あ……。確かに。いつも凪くんの家でおしゃべりしてて、隣を歩くことなんてほとんどなかったから。


「……話しかけちゃ、ダメだった?」

「別に、いい」

突然の凪くんの言葉に、早くもなくなりかけていたHPが復活する。

嬉しい。別にいいなんて。