「ね、ほら。俺を止めてみてよ、かわいーメイドさん」


「っ、!」


ぼぼぼっと音を立てて赤くなる私の頬。


''かわいー''なんて言われただけでこれだから、相変わらず私はチョロい。


目の前には余裕そうに微笑む無駄に綺麗な顔面。


私は凪くんに勝てないみたい。

これからもずっと勝てないんだろうなぁ。


でも。


凪くんがこうやって甘やかしてくれるなら、
テストは、ちょっとだけ楽しいかも。