冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




「ほんとにお前は救いようがないね」


「あぅ、えっと集中が続かなくて?えっとだからちょっと休憩しようっ、」


凪くんに見蕩れていたのも本当だけど、1時間くらい続けていた勉強に集中が続かなくなっていたのも本当。


凪くんだったらこのまま帰りかねないから必死に言葉を紡いで''私はちゃんと勉強したいです!''アピールをする。


まあそれもそーだね、と軽く言ってくれたからほっとした。


「私、お茶いれてくるね」


「ん」


コーヒーを入れてリビングへいそいそと戻る。
湯気が立つブラックコーヒーの隣に並ぶのは私の甘い甘いカフェオレ。

ほんとは背伸びして凪くんの好きなブラックコーヒーを飲みたいけど、苦くて残してしまうのももったいない。


「はいっ!」


「ありがと」


スマホを見ている凪くんの前に置いたあと、私もちょこんと隣に座る。
実はさっき''男の人が大好きな香り♡''って書かれていた香水を首にかけてきたんだよね。