冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




にこにこしている私を、ふわりと凪くんが手中に収めた。


じんわりと熱を持ち始める体温。



「っな、なななな凪くんっ!?」


ブロロロロ



……赤くなってる私の目の前を通り過ぎていったダンプカー。


な、凪くんはこれに気づいて寄せてくれたのかな。

途端に自分が勘違いしていたことに気づき、赤くなる頬。


「ばーか。なに勘違いしてんの」


「っ、!」



いじわる。いじわるすぎる。

私が1人で照れる顔みて楽しんでるし。


「っ、もう凪く、」



怒ろうとしたのに、響いたのはちゅ、と軽いリップ音。


「隙がありすぎ、ね」


キスされたことが気づいて、顔がさっきよりも赤くなるのが分かった。

見上げると、すうっと瞳を細めた凪くん。


いじわるに染まった目。



本当に私の心を操作するのが上手いとおもう。