でも、今だって、前を歩いて急がないとついていけない。そりゃあ凪くんは長い足をもってるから早いんだろうけどさ、短足の彼女をもうちょっと待ってくれてもいいじゃん。
そんなこと、天地がひっくり返っても起きるわけないから一生懸命凪くんに追いつけるように歩く。
私の短い足が可哀想だよ、凪くん。
ていうか、この状況ってイケメンに地味な女がただ着いてってるっていうストーカーみたいな状況だよね……。まずい。ヒジョーにまずい。
あそこで立ち話をしている近所のおばさま方は、噂話が大好物だから「やあねぇ、ストーカーよ」とか言ってそう。
ち、違うもん。私、彼女だもん!(まだストーカーなんて言われたわけじゃないけど)
私の短い足よ、動いてくれ。
ダッシュをしてバッと凪くんの腕に私の腕を絡めた。



