冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




ピコン、と音がして1枚の写真が送られてきた。


『シフト 5時50分から』


っ、5時50分!?


慌てて時計を見るともうすでに5時半になろうとしていた。


「っ、すみません!先輩。バイト入っちゃったので行きますね……。お疲れ様でした!」


「うん、頑張ってねー」


早口で言って教室を飛び出る。

うう、ここからカフェまで10分だから着替えたりとか、挨拶したりだとかの時間をかんがえると間に合うかどうかはギリギリ。


足を速めて一気に校舎の外へ出た。



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*.+゚





「……、覚えられてないか。残念、」



先輩が教室で小さく呟いた言葉は私に届くわけなくて。


ばかなわたしは先輩の気持ちに、1ミリも気づけなかったんだ。