冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




うーん。あと教えてもらえそうな人、かぁ。


そのとき、


「ねぇ凪くん!勉強教えてくれないかな?」


後ろの方で私のキモチを代弁したかのような声が聞こえて、心の声が出ちゃったんじゃないかとドキッとした。



でも後ろを振り向いて声の正体は松嶋さんだったことが分かってほっとする。


えっ……、松嶋さん!?


全然ほっとできなかった。


凪くんと2人で勉強するつもりなのかな、


「お、いーじゃん。だったら皆で勉強しよーぜ」


あ、なんだ……。他の人たちも来るんだ……。


周りに人が集まってきて、2人きりでやる状況にはならなさそうなことに少しだけ安心した。


「ん、いーよ」


あんなにたくさんの人に言われたらOK、するよね。


あっさりいーよと言った凪くんに少しだけヤキモキしてしまう。

……私だって凪くんに勉強教えてもらいたいよ……。


っ、あの輪の中にさりげなく入ったら教えてもらえたりして……!?