冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



私は凪くんのクリスマスが取れただけで十分。


「突然押しかけてごめんね。おやすみなさい」



ちゅっ。


「っえ、凪く、」

「おやすみ」


不意打ちで触れた唇。

じんじんとそこだけが熱を持ったように暑くて。


前を見るととっくに閉められたドア。


嬉しすぎて幻覚か?って疑ったけど、唇に残る熱はリアル。


うう……。今日口洗えないじゃん。

玄関に入ると力が抜けてしゃがみこんでしまった。


ていうか、嫉妬させようと思ったのに結局うやむやになっちゃった。


あれはしてくれた判定になるのかな。


でもただ私にお説教してただけなのかもしれないし。


でもそんなのがどうでもよくなるほど、