冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




気づいたら私は凪くんの背中に抱きついていた。


びっくりした声色で私の名前を呼んだ凪くん。


それにも構わずぐり、と顔を押し付けた。


「凪くん、部屋行っちゃダメ……?」


顔を上げて、若干震える声で聞く。


「……いーよ」


ぶっきらぼうに言った声音には少し優しさがあった気がした。




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*.+゚





……私ったらなんてことをっ……!


凪くんの部屋。暖房がついて全身に血が行き渡って我に返った。


なんか私、寒くて松嶋さんのことで頭も回らなくて、凪くんに助けてもらったうえに部屋にまで上げてもらうなんて……。


は、恥ずかしすぎる……。


「一葉」


「ひゃいっ、!」