冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



しまった……。HRの時ずっと寝てたからだ……。



確かに脳の端っこで名前を呼ばれたような気はしていた。


でもまさか文化祭実行委員の連絡だったなんて。


きちんと聞いてなかった自分を責めるしかない。


「てゆーかさ、僕邪魔だったよね、ごめん……」



っ……!やっぱり見られてた……!


「えとっ……、それは……」


「違いますよ」


声を出したのは凪くん。

なんとか誤魔化そうとした私を遮るようにそう言った。


「中村さんとは何もないです。俺がこの空き教室に備品を取りに来たら中村さんがいて。これを取ってあげただけです」


ほら、と手を見せた凪くん。そこには糸屑のようなゴミが。