冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




マズい、誰かに見られたら広まってしまう……!



そうしたらきっと凪くんは別れようって言ってくるだろう。


……それだけは、いやだ。


とりあえずだれかに見られたか確認しないと……!


おそるおそるドアの方を見るとそこには、


「っ、な、長久手先輩!?」


━━━━そこには文化祭実行委員が一緒の長久手先輩がいたのだ。


「……っは?」


なぜか長久手先輩を見た凪くんも一緒に動揺していた。


「あ、一葉ちゃん?」


なんで先輩がここにっ……!


凪くんの動揺もびっくりだけど、先輩がここにいることにも驚く。


「え、あぅ、なんで、」


「なんで僕がここにいるかって?」


パニクってまともに喋れなかった私の言いたかったことを見事に当てた先輩に驚きながら首を縦に振る。


「聞いてないの?文化祭実行委員の小道具作りは場所が変更になったんだよ?担任の先生から連絡があったと思うんだけど……
それを聞いて一葉ちゃんもここにいるんでしょ?」