凪くんの口から出てきたのはそんな言葉。
「……っ、」
なんで、どーしてこーいう時には気づくの。
本当にずるい。
だから凪くんのことが好きなの辞められないんじゃん。
喉の奥がじわりと熱を持った。
凪くんの顔がスローモーションのように近づいてきて、
口元にかかる吐息に、この人もちゃんと生きてるんだって当たり前のことを感じさせられた。
いつもなにも移していない瞳は、今は私をしっかりと捉えている。
でもその目をしっかり見ることができなくて、思わず目を閉じた時、
ガラッ
閉めたはずのドアが開いた。
「っ、!」
慌ててお互い顔を離す。



