冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




「あ、そ」


ふい、と興味なさげにそっぽを向いた凪くん。

なに、これ。


私と松嶋さんが何話してたか気になるってことは、


凪くんはやっぱり松嶋さんのことが気になってる……?


それで松嶋さんは凪くんのことが好きだから……。


2人はもしかしたら、両思いなのかな。


ズキン、と胸に鋭い痛みが走る。



松嶋さんに協力するって言っちゃったし……。


私ってすごいおじゃま虫なんじゃ……。


「一葉」


「ひゃ、はい」


グルグルと考えていた私の耳に凪くんの声が届いて顔を上げるとそこにはドアップの凪くん本人。


ち、近っ!



かああああっと顔が暑くなって、赤くなるのが分かった。