冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



「空き教室。放課後」


「……へ?いや私、委員会が、」


「一瞬だから」



そう言ってスッと離れていった凪くん。


「凪ー?どーしたの?」


「んー、なんも」


仲間のところに行って笑っているあたり、ザワザワしていた教室では誰も私たちなんか目に入っていなかったみたい。


よ、よかった。松嶋さんに見られでもしたら人生の終わりだったよ。


それにしても、凪くんいきなりどうしたんだろう。


あんな悪い顔、学校でするなんてやっぱり最近の凪くんはおかしい。


なんていうか仮面が少しだけ剥がれているときがある気がする。


「席つけー、HR始めるぞー」


入ってきたのは担任の先生。