冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ




いつか、ほんとのことを打ち明けられたらいいな。


「よし一葉、教室戻ろ!」


「うん……!」


早くしないとHR始まっちゃうもんね、


少し足早に廊下を歩き始める。

「一葉、今日遊べない?駅前のりんご飴のお店が美味しそうで行きたいと思ってたんだよねー」


「え!行きた……、ごめん志穂ちゃん。行けないです」


この後は委員会があるんだった……。


「あー、実行委員ね、いーよいーよ。一葉も大変なんだから気にしないで」


「うん、ごめんね。また行こうね」


「もちろん!」


ぎゅっと抱き締めてくれる志穂ちゃん。


本当にいい友達を持ったな、と嬉しく思う。


教室に着くと幸いHRはまだ始まってなかった。