でも、きっと止めなければ志穂ちゃんがこの子達の標的になってしまっていただろうから。
私は志穂ちゃんが私を庇ってくれただけで十分で、大好きな志穂ちゃんに私のことで迷惑はかけたくなかった。
「ほんと〜!?中村さんありがと!」
さっきの険悪なムードから一転、甲高い松嶋さんの声が聞こえた。
一気に場の空気もやわらくなって内心ほっとする。
それを追うようにズキッと胸が傷んだ。
いくら志穂ちゃんを守りたいからって凪くんのこと、協力するって言っちゃった……。
そんなの自ら敵に塩を送るってこと。
……いやだ。
「……っ、」
どうにかならないものかと周りを見渡すと凪くんと目が合った。



