冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



「あんたたち、いい加減に……」


「なに?志穂は黙っててくれない?」

「そもそもなんでうちらのグループじゃなくて中村さんと一緒にいんの?」

「えー、だよね!志穂かわいいから、うちらインスタでも一緒に過ごそって誘ったのに」


嫌でも耳にまとわりついて来る暴言の数々。


知りたくなかった事実が鼓膜を通り抜けて脳にダイレクトに伝わってくる。

志穂ちゃん、もしかして無理して私といてくれたのかな。


志穂ちゃんと過ごすの、私はすごく楽しかったけど志穂ちゃんはそうじゃなかったのかも。


だとしたら、すごく申し訳ないし、志穂ちゃんが大好きな私は悲しい。


「さっきからさぁ、」


バン!


机に手を思いっきりたたきつけて立ち上がった志穂ちゃん。


その場にいた全員どころか、クラスの全員がこちらに注目した。