冷酷王子がわたしだけに冷たいワケ



『いやだ』


言えたらどんなにいいだろう。


私だって凪くんのことが好きで、なんなら彼女なんだから。


凪くんのことが好きな気持ちは誰にも負けるつもりは無い。

たとえそれが松嶋さんでも、負けたくない。


どうにかして、協力できないことを伝えないと……!


でも''好きだから無理''って言ったら凪くんに怒られるし……。

あ、

「っ、私そもそも凪く……、相川くんと仲良くないよ」

っ危な〜、名前で呼ぶところだった……。


「でも家近いんでしょ?」


「一緒に登校してたし、環のことオススメするとかでもいーからさぁ」


「え……、っと」


ごまかせるかな、と淡い期待を抱いていたのにいとも容易く打ち破られて目が泳いでしまった。