「芽依、まだ講義ある?」

「今日はないよ。これで終わり、だからカフェテリアに行こうかなって」

「そっか、じゃあ俺終わるまで待っててよー! 一緒に帰ろ? 俺もこれ最後だし」

「うん、じゃあ待ってる」


 私は綾人と別れて、大学のカフェテリアへ向かった。


 カフェテリアは、白を基調としており大きなガラス張りの開放感のある空間。ここはとてもご飯が美味しい。
 ホテルレストランで働いていたシェフが調理しているから外のお店に行くよりいい。値段もお手頃で大学生に優しいし……!

 だが、今は十四時。おやつの時間だから私はチーズケーキと紅茶を頼んでお冷を飲んだ。