洗濯しておいたよ、洗い物は私がするね、
ゴミ出し行ってきます───、


そんな音読ばかりをしては何かをしていないと気が済まない春休みだった。

ありがとう、気が利くわね、助かるわ~と、似たような常套句(じょうとうく)として返ってくる。


早く終わってよ…、
いつ終わるの春休み。


長期休暇が苦痛に思う学生なんて、きっと私だけなんじゃないか。



《練習、見にくる?》



なんやかんや毎日交わしていたメッセージ。


《おはよ》が来たら、《おはよう》を返さなきゃいけない気がするし。

《今日すげー天気いいよな》が来たら、《ふつう》を返さなきゃいけない気がするから。


よくも飽きず送ってくるな、この人も……なんて思っていた、とある夜。


こんなメッセージが来た。



《ほぼ毎日やってるから、いつでもいいよ。午後なら確実かな》


《時間があったら》