「……彩里!」
気づいたら私は、新の腕の中にいた。
「新?」
「良かった。俺、彩里に嫌われてなくて。俺が振ってから、なんか彩里に避けられるようになってたから」
「ごめん。あのときは新に振られたショックで、今までみたいに話せなくなっちゃったから」
「そうだったんだ。彩里は、それだけ俺のことを好きでいてくれたってことだよな」
私と新は、見つめ合う。
「小学生のあのときは言えなかったけど。彩里、俺のことを好きになってくれてありがとう」
「新こそ。私を好きになってくれてありがとう」
まさか、新に好きになってもらえるなんて全く思ってもいなかった。
小学生の頃に振られた新と、高校生になって両想いになれる日が来るなんて。
嬉しすぎて、涙が出そうになる。
「……彩里、好きだよ」
私の唇に、新の唇がゆっくりと重なる。
花火が煌めく夜空の下で。
私は新と、初めてのキスをした。
「彩里、大好きだ」
初めて好きになった新と両想いになって、キスをして。
高校2年目の文化祭は、私にとって忘れられない日となった。
「私も、新が大好き。これからも、ずっとずっと」
*END*



