ずっとずっと、好きだった



メイド服から制服に着替えた私は、友達のちぃちゃんと一緒に文化祭を見てまわる。


模擬店でたこ焼きを買って食べたり、お化け屋敷に行ってみたりもした。


「いやぁ。お化け屋敷、思ったより怖かったね」

「ほんと、けっこう本格的でびっくり」


私とちぃちゃんは、空いてるベンチに腰かける。


「それにしても今日の守谷くんの執事、大人気だったね。さすが、バスケ部のモテ男」

「ほんと。新、すごくかっこよかった」


来てくれるお客さんのほとんどが新目当てで、ファンの子は執事の新と写真を撮ってもらったりしてて。羨ましかった。


「ねぇ、彩里。彩里ってさ、守谷くんのことが好きなんでしょう?」