そこから、なんとなく。
ぽつりぽつりとお互いの好きなものを教え合った。
好きな季節とか、よく聴く音楽とか、どんな映画が好きかとか。ありきたりなことを1つずつ。
どうやら東雲さんの寒がりは10年経ったいまも変わっていないらしく、冬以外なら季節はなんでもいいらしい。
暑がりのわたしは冬が大好きだった。
音楽はほとんど聴かなくて、落語をたまに聴くんだとか。
渋い趣味だなぁ。
この前イヤホンから聞こえていたのも噺家の声だったらしい。
好きな色が白と黒に分かれた瞬間、わたしはとうとう堪えきれなくなって噴き出してしまった。



