「日下部さんおはよう。」

「あっ、星崎さん・・・。」

「具合悪そうだけど大丈夫?」

昨日泣いたから頭が痛い。

そういえばこの前も心配されちゃったな・・・。

「それに・・・。右頬にあざが出来ちゃってる。」

昨日殴られた所すぐに冷やさなかったから腫れちゃったんだ・・・。

「大丈夫!ただ躓いて転んじゃっただけだから。」

笑顔でそう答える。

「でも前よりも顔色悪そうだよ?一緒に保健室行こうか?」

やっぱり星崎さんは優しい。

でもきっと保健室なんて行ったら家に連絡いくよね・・・?

お父さんに怒られちゃう。

「何ともないから平気だよ!ありがとう!」

「で、でも、日下部さん無理してない?」

「全然!」

「・・・そう?じゃあ何かあったらいつでも相談してね。」

それを聞いて思わず昨日のことを言いそうになってしまう。

でも・・・。

「ありがとう!でも全然平気だから心配しないでね!」

精一杯強がった笑顔でそう言う。