「圭くんよ。その表情はやめてくれないかな?私、気づくよ ? 」

ちらりと見上げてみるが、当の本人である圭くんは1ミリもこちらを見ていない。


諦めて別の話題を振ることにした。


「そういえばさ、ずっと気になってたんだけどね。圭くんはどうしてこの部に入ろうって思ってくれたの ? うちの部活、活発じゃないし、幽霊部員ばっかで半分も来てないんだし…」

話題変えついでに気になっていた事を尋ねる。


「何故だと思いますか ? っていうか俺いない方がいいってことですか、それ。」

答えを聞いて数秒ゆっくりと頭で考えた。