甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

「はーちゃんは相変わらず、お人好しで優しいね。」

 クスッと笑って、そう言ったかと思うと。

「――ふぇっ?」

「そんなところも好きだから、怒れないんだけどね。」

 優しく背中に回していた手で、私を抱き寄せてきたはやくん。

 ……っ! あの、これはっ……。

 一気に顔に熱が集まってきて、変に身動きが取れなくなる。

 はやくんはそれを知ってか知らずか、私の耳元に唇を寄せてきた。

「……その格好はヤバいよ、はーちゃん。他の男がはーちゃんばっか見てたし、ほんと心臓に悪い。」

「えっ……」

「気付いてなかったでしょ? はーちゃん、お仕事頑張ってたもんね。」

 そう言いながら語気が強くなるはやくんに、なんとなく悟る。

 あぁ、だからか……はやくんがいつもと変なのは。

 確かに気付かなかった。自分の仕事を全うしようとして、他の事に目を向ける余裕なんてなかった。

 でもはやくんはそれを許してくれないらしく、ぎゅうっと抱きしめる力を強める。

「今日ね、はーちゃんに会えるのすっごく楽しみだったんだよ。ずっと会えてなかったから、ようやく会えるって思って。」