甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

「どうしたの。」

「こ、この体制はっ……えっと、ちょっと、恥ずかしいかもっ……。」

 てっきり普通に、隣同士で座ると思っていた……のに。

 何を思ったのかはやくんは私を自分の膝の上に、しかも向かい合わせになるように乗せた。

 そして逃げられないよう、背中に腕を回されてしまっている状況。

 久しぶりにはやくんに会えた事と、この状況とで急激に体温が上がっていくのはもはや必然。

 ……それに、視線を逸らそうにも……できない。

 はやくんから強い愛を含んだ眼差しを向けられ、無下にできるわけもなく。

「……何でこんな格好、してんの。」

 追い打ちとしてなのか挙句そう聞かれ、もう反抗できなくなってしまった。

 今は、はやくんからの質問に答えようといっぱいいっぱい。

「それ、は……ほんとはね、私裏方だったんだけど……一人接客できなくなっちゃって、代わりにしててっ……」

「断るって選択肢はなかったの?」

「……だって、断れないもん。他の人も忙しそうだったし、私にできる事ならしたいなって思って。」