甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

「うん。何があったの?」

 ……うーん、これは成就しそうな予感。

 二人の会話を聞いて、直感的に思った。

 上嶋先輩は初めて見たけど、綺麗な人だ。口角が上がっているから、優しそうな印象を受ける。

 だけど……知絵ちゃんを捉えた先輩は、これでもかというくらい優しい笑みを浮かべていた。

「上嶋の野郎ヤバいよねー。前まで千鶴のこと好きだったのに、今じゃあの子にぞっこんなの。」

「そ、そうなんですね……――って、万季ちゃん!?」

「うん、万季ちゃんだよ。久しぶりだね葉月ちゃん。」

 あまりにもさらっと話しかけられて一瞬流しかけたけど、まさかの人登場で驚いてしまう。

 今私に話しかけてきたのは矢尋君のお姉さん、万季ちゃん。

 万季ちゃんとは前から仲良しだったけど、高校に上がってからはなかなか会えずにいた。

「久しぶり……! 万季ちゃんのクラス、何するの?」

「あたしんとこは隣のクラスと合併させてでっかいお化け屋敷するの。まぁまだこっちは全然できてないんだけどね。」

「お化け屋敷……怖そうだね。」