甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

 可愛い……何だろ、母性がくすぐられる。

 知絵ちゃんは小動物のような雰囲気があるから、つい可愛いと口に出してしまいそうになる。

 けど知絵ちゃんは可愛いって言われるのが好きかどうかわからないから、黙っておく事にしていた。

「上嶋先輩って何組だっけ?」

「えっと……た、確か3組だった気がする。」

「3組……知絵ちゃん、もう着いてるよ。」

「え、もう……?」

「だってね、ほら。」

 私が【3-3】と書かれたプレートを指すと、一気に小さくなった知絵ちゃん。

 きっとそれくらい、会うのが恥ずかしいんだろう。

 分かる、分かるよ知絵ちゃん……! 私もはやくんに会う時、すっごくドキドキしちゃうし。

 ……とはいっても、いつまでもここに居るわけにもいかない。

 だから代わりに、上嶋先輩を呼ぼうと考えた。

 コンコン、と教室の扉をノックする。

 もうすでに扉は開いていたから、後は声をかけるだけ。

「あれ? どうしたの?」

 でもその前に中に居た3年生にバレ、逆に声をかけられてしまった。