甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

「もちろん、行こっかっ。」

「ありがとう……!」

 知絵ちゃんはほっと安心したように胸を撫で下ろし、一緒に教室を出る。

 あ……でも、今の格好で出ちゃって大丈夫なのかな。

「知絵ちゃん、着替えなくてもいいの?」

「うん。急いでるみたいだし、すぐに帰ってくれば問題ないって聞いたから!」

「それならいいんだけど……。」

 本当にそう思ってそうな知絵ちゃんに、驚きと羨望を抱く。

 やっぱり堂々としてられる知絵ちゃんって凄いや……私には真似できそうにないもん。

 こういうところが違うんだと思わされた気がした。

「そうだ。そういえば三年の実行委員さんって誰なの?」

 聞きそびれてた事を思い出し、今聞いてみる。

 ……すると知絵ちゃんは分かりやすいほどに、視線を私から逸らした。

 その行動だけで私には誰が実行委員なのか、確信が持てた。

「上嶋先輩かぁ。だから私に、ついてきてほしいって言ったんだね。」

「……だって、一人じゃ平常心でいられそうにないから。」

 かぁ~っと真っ赤になった知絵ちゃんは、恋する乙女そのもの。