「そりゃあね。今着てるので接客したら、流石にまずいと思って。葉月ただでさえ可愛いんだから、今の格好で外出たらモテるレベルじゃなくなるし……取って食われるレベルだよ。」

 困ったようにそう言った茉優ちゃんから今のよりも丈が長いチャイナ服を受け取り、ぎゅっと抱きしめる。

 茉優ちゃん……私の為に、取りに行ってくれたんだ……。

 その優しさが沁みて、私は満面の笑みを浮かべた。

「ありがとう茉優ちゃん! ごめんね、取りに行かせちゃって……。」

「ううん、いいよいいよ。とりあえず着てみて。多分、今のよりはいいかもだから。」

「うん! 着てみるね!」

 仕切りを閉めて、今のチャイナ服から茉優ちゃんから渡されたチャイナ服に着替える。

 わ……本当だ、さっきのよりは全然良い。

 相変わらずスカートは短めだけど、さっきのはタイトスカートみたいなタイプだったし……これはちょっとだけ膝上にかかるくらいのものだから、これでいかせてもらおう。

「茉優ちゃん、これすっごく良いよ!」

「良かった……確かにさっきのより断然長いしこれなら大丈夫でしょ。」