甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

 私に務まるかは分かんないけど、とにかくやってみようっ!

 この時の私は、そんな気持ちでいっぱいだった。



「本当に大丈夫なの、葉月。こっちが心配なんだけど。」

「大丈夫だよ! 茉優ちゃん、そんなに心配しないで? 私だってきっと、やればできると思うからっ。」

「……まぁ、葉月がそう言うなら。」

 病院からの帰り道、茉優ちゃんとさっきの事について言葉を交わす。

 やっぱり茉優ちゃんは心配なようで、ずっと困ったような表情を浮かべていた。

 茉優ちゃんは優しいから、心配してくれる気持ちも分かる。

 だけどそこまで心配しなくてもいいと思うんだけどなぁ……なんて、茉優ちゃんに失礼だよね。

「葉月ちゃん。」

「ん? 知絵ちゃん、どうかした?」

 歩きながら、さっきまで口を噤んでいた知絵ちゃんが私の名前を呼ぶ。

 少しだけ驚きながらも私は返事をして、知絵ちゃんからの言葉を待った。

 茉優ちゃんも隣で、不思議そうにしている。

「……接客の練習、明日からしよっか! 葉月ちゃん、接客した事ないんでしょう? あたし実は接客も担当する事になってるから、一緒にやろうっ?」