甘くて優しい青春恋物語 ~文化祭はちょっぴりハプニングと甘すぎな溺愛の予感~

 ……はやくんは本当に何してもかっこいいから、ずるいって思っちゃう。

 むくーっと膨れていると、《ふわ……。》とスマホ越しに欠伸が零れた。

「はやくん、眠たいの?」

《まぁね。毎日単位落とさないように結構必死だし、バイトも思ったより忙しいしね。》

「それじゃあ早く寝たほうが良いんじゃ?」

 体を壊してもダメだし、さっきも言ったようにはやくんには元気でいてほしいもん。

 だけどはやくんは寝る気はないらしく、拗ねたような声色でこう言ってきた。

《……はーちゃんは僕に、さっさと寝てほしいんだ?》

「え? だ、だって寝不足は体に良くないから……夏だから体調も崩しやすいし、だから……」

《僕はもうちょっと、はーちゃんとお話ししたいって思ってるのに。》

「っ……。」

 甘さを秘めた声が、耳に流れ込んでくる。

 電話なのにここまでダイレクトに甘さが来るって事は、はやくんは本気だ。

 きっと意地悪モードになっているであろうはやくんのせいで、火照った顔を手で仰ぐ。

 そうしながら私は、正直な気持ちを口にした。